富士学校・富士駐屯地 開設５７周年記念行事
１０式戦車機動デモ
１年前の同じ富士学校・富士駐屯地開設５６周年記念行事でお目見えした。正式化はされたが、この時点で量産型は得られておらず、試作車である。
登場した１０式戦車（試作車）。９０式戦車と同等の120mm滑腔砲を備えるが、約44tonと軽量化され外装式モジュール装甲を備えるとされる。
高速で疾走する１０式戦車（試作車）。クローラを含めた走行音は９０式戦車より明らかに静かであった。
総合火力演習での戦車には見られない高速でのデモで、後方に船の波のように土塵を巻上げている。
砲塔側部はモジュール装甲らしくブロック的に見える。車体後部はラチスほか９０式戦車と似たものとなっている。
片側5転輪なのがよく分る。油気圧懸架であり、姿勢制御ができる。
スラローム走行を始めたところ。
走行中のアクティブサス機能の有無は不明であるが、巻上げる土塵からも分るように高速でスラローム走行をしてもとても安定しているように見えた。
頭を出している車長の左後に見える視察装置が非常に大きく見える。
直進から急制動をかけてダイブして停車した瞬間。砲塔上面がよく見え、各種視察装置があることが分る。12.7mm機関銃は、車長用キューポラのレール上を周回できる方式になっている
後方急発進で激しく土を巻上げているところ。
砲塔を旋回制御しながら走行するところ。後部バスケットがあるためもあるが、砲塔が大きく見える。
メルカバやレオパルド２Ａ５等を想起させるものがあるが、車重は44ton級とされ、独自性の高い戦車となっているようである。
再び高速走行中のところ。高推進力のため、第１転輪部が浮いている。先の写真では砲塔が大きく見えたが、標準姿勢になるとコンパクトに見える。側部スカートの下のラバースカートはステルス目的（転輪熱放射遮断、砂塵巻上げ抑制）なのも分る。
